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「Betty Page/Jungle Girl Exotique Music」V.A. / Q.D.K.
2002年最後の今回は趣向を変えて新旧の愛すべきピクチャー盤特集。で、何といっても最近、一番すごかったのはこのJungle Girl。エキゾ系イージーリスニングがピクチャー盤になって再発。ドイツのレーベルQ.D.K.は、このベティ・ページものやラス・メイヤーのサントラなどストリップティーズ系の音をリリースしてきたが、なかでもこれは音も最高といっていい傑作。モンドかつエキゾでラウンジー! で、これって彼女がダンサーとして出た映画に使われた音楽なのだろうか? ちなみに1951年から56年頃まで彼女が出たバーレスク・フィルムが今ではDVD化されている。 |
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「Mondo Bossa Tres」V.A./ Petra Srl
このボサノヴァのコンピ・シリーズはおなじみで珍しくもないが、普通の紙ジャケと同時に2002年夏に発売されたピクチャー盤は、どこでもすぐに売り切れてしまった。ウラ・オモテともにヌードで「MONDO BOSSA」なんていうと、いかにも70'sイタリア系のモンド/ラウンジ系のイージー・ボッサなどのイメージだが(たしかにイタリアのレーベルだが)、ボッサ・トレスやバーデン・パウエルを収録したきわめて正統的なボッサ・アルバム。しかも今回はやけに選曲がイイ。といっても過熱しすぎたボッサ・ブームもそろそろ終焉を迎えそうだ。 |
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「The Early Years」Brigitte Bardot
ブリジット・バルドーもオリジナル盤となると相当の値段がついて僕なぞとても手にいれられない。このピクチャー盤は、わりと最近のものだがフル・アルバムでしかも初期の録音を集めていて曲も良くお買い得(おまけにCDサイズのフォト・アルバム付き!)。彼女の魅力を知るには、もちろん主演作をみるのが一番だが、ロジェ・バディムの自伝「我が妻 バルドー、ドヌーヴ、J・フォンダ」も面白い。この快楽主義者の監督は、3人の美女を我がものにしたが、離婚後もずっと気遣ったのはバルドーだけだったようだ。ちなみに彼女のピクチャー盤は他にも「...Et Dieu Crea La Femme...」などがある。 |
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「Cry Me A River」Julie London / Edsel
ジュリー・ロンドンの最も有名な作品「Julie is her name」のジャケをそのまま使った英国EDSELのピクチャー盤。Libertyのオリジナル・アルバムは56年のリリース以来、60年代も同じ印刷で発売され80年代には再プレスまでされたので、ほんとうの初期のものを探すのは案外難しい。アルバム発売と同じ頃4曲入りシングルが発売されたが、写真のトリミングがちょっと違っていたので、つい買ってしまった。高かった。ちなみ彼女は美貌だけでなく、その声、歌い方そのものが希有な存在だったと思う。だからN.Y.のManiac Recordsでオリジナル盤を買い集めた。2000年10月18日逝去。 |
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「Lili Marlene / Lora」Marlene Dietrich/ Capitol
マレーネ・ディートリヒのこのシングルの写真は30年公開の映画『モロッコ』のナイトクラブでの有名なシーン。ディートリヒのレコードを最初に買ったのは彼女のドイツ時代(20年代)の吹き込みが72年に日本でLP化されたとき。その後、54年録音の「Cafe de Paris」や64年のライヴ「in London」など買い集めていったが、最初期の録音以外で好きなのは65年録音の「Berlin!」。ベルリンにまつわる歌ばかりを集めて全曲ドイツ語で歌っている。「ウンター・デン・リンデンに花咲くかぎり」を聴くとワイマール時代のベルリンのこの大通り(ウンター・デン・リンデン)の栄華を思いおこす。 |
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