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著者がコレクションしてきた1910年代から20年代の高級モード誌の挿し絵とファッション・プレートをさまざまなテーマに分類し、ファッションとその背景を解いた文化史。
『ガゼット・デュ・ボン・トン』、『ラ・ギルランド』、『ジュルナル・デ・ダーム・エ・ デ・モード』などの雑誌に掲載されたポショワール刷りの「一次資料」のみをもとに文化をひもとくという類例のない書物です。
テーマは下記項目をご覧ください。古くはロココの18世紀に遡り、多くは19世紀末、いわゆるファン・ド・シエクルからアール・デコまでの流れを辿って、その事物・事象の成り立ちを考察しています。
「ベル・エポック」と形容される1900年から第一次世界大戦前の時期に関しては、多くの歴史書、美術書、文化史であいまいな輪郭しか語られてきませんでした。1900年代様式が、どうアール・デコに結実したのか、本書のさまざまな項目でそのゆくたてが語られていきます。
図版はすべて著者所有の一次資料をスキャンしたものですから、発色からして印刷物の二次使用とは違います。また、『ガゼット・デュ・ボン・トン』などのプレートは紹介されても本文の挿し絵はほとんど紹介されてきませんでした。プレートのみ切り離されて売られてきたからです。本書は、完本をもとに素晴らしい挿し絵の数々をテーマ毎に紹介しています。美しい図版に美しい文章。それが本書で目指したものです。
1.ファッション・イラストレーションの流行
2.カクテルの時代
3.ボルゾイ犬と貴族
4.女性の喫煙
5.浜辺と海の光景
6.競馬場のモード
7.自動車とファッション
8.黒人文化とソバージュ
9.ダンスと夜会
10.舟遊び
11.スポーツと気晴らし
12.散歩の愉しみ
13.ふたつの黄昏
14.フラート、恋の戯れ
15.ロココ趣味とロマン派
16.手袋の誘惑
17.劇場と女優
18.エキゾチシズムの嵐
19.1900年の夢と憂鬱
20.アール・デコのインテリア
21.モダニズムと消費
コラム
パラソルとアンブレラ
鏡よ、鏡
小物とアクセサリー
定価: (本体3,200円+税)
発売: 2018年11月
サイズ: B5変(230×182mm)
ソフトカバー 並製: 240ページ
出版社: 青幻舎
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