JAZZANOVAの初のフルアルバムがリリースされてかなりの話題になっているが、彼らがこのところポーリッシュ・ジャズを積極的に発掘しているのは、タイムリーだった。このCDに10曲も収められているジャズ・ヴォーカル・グループNovi Singersは、すでに単独でCD化されているが、他にもジャジー・ミラン、アンドレ・クレヴィッツ・クインテットなど、今までなかなか聴けなかったところを掘り出していて面白い。63年から75年までの演奏を収めているので、ジャズとして聴くと全体のバランスは今ひとつだが、クラブ・ジャズ系のコンパイルとしては、なるほどなあ、という構成かもしれない。つまり全体に小洒落て聞こえるってこと。ワルシャワにあるレーベル「Polonia Records」のCDとかって、もっと入荷してほしいんだけれどね。