Gerardo Frisinaとジャケが似ているのはSCHEMAの戦略だろうか? このところのエミリオ・プッチの大人気にも通ずるような70'sテイストの色彩感覚が匂ってくる。98年に出たバランソの『Bossa & Balanco』と99年の『MORE』の2作品(最近どちらも再入荷している)に感動した人は憶えているだろうが、これらの作品のプロデューサーが、このニコラ・コンテである。そのコンテ自身によって全曲書かれたフル・アルバムが本作品。ジャズ・ボッサを基調にしながらも、このところ大流行のシタールをフィーチャーしたファンキー・ビートを入れたり、「fuoco fatuo」という曲では、ベースラインの際立ったクールなジャズをやったりと、現在のいわゆるフューチャー・ジャズ・サウンドの見本のような作品。