と、トロヴァヨーリを2枚紹介したところで、次はトロヴァヨーリも取り込んだコンピレーション/ミックスアルバム、「アンビエンテ・エレギャンテ」。パオロ・スコッティの企画だから、なるほど、どのあたり狙いだかわかろうというものだ。A-1からいきなりJET SET系にウケそうなスキャットお洒落系コーラスで始まる。もっとも皮肉でなく、これがけっこうイイのだ。続いてお決まりの60'sイタリア系のサントラのりの曲。このアルバムで何曲かREMIXしているVip200という今のユニットによるものだ。ところが案外、彼らには新しいところがなく60'sがいかに好きか、はい、わかりました、という感じ(フランコ・ゴッディ作曲のRELAXのミックスはなかなか)。逆にもっと現代的なのは、1974年に作られたアルマンド・トロヴァヨーリの「サーフ・サーヴィス」。ファンクのりで、フリーソウル系に絶対にウケるかっこいい曲だ。ほかにも後で紹介するピエロ・ウミリアーニの曲など、選曲とリミックスでパオロ・スコッティの目指すところが、どのあたりかよくわかるアルバム。そして彼が2001年3月満を持して?出したのが次に紹介するアルバムだ。