「All the Things You Are」
Stanley Applewaite
Design Records

これもジャケが最高。下北沢の〈Moodsvill〉で入手したものだが、新宿diskunionのJAZZ館でも一度だけ見たことがある。スタンレイ・アップルウェイトは1925年イギリス生まれ。すでに9歳のときには地元のミュージック・ホールでピアノを弾いていたという。このアルバムは彼のアレンジのもとに彼の楽団の演奏と、そして数曲だけボーカルものが収録されている。しかし歌手の名はまったくクレジットがなく、誰が歌っているかもわからない。録音年だけはネットでいろいろ検索してなんとか1957年と突き止めることができた。A面1曲目に「All the Things You Are」が入っていて、たったの1分22秒だが、バックのオケのアレンジも女性ボーカルもほんとうに素晴らしい。ヘレン・フォレスト以上と言ってもいいだろう。全体でいうと完全にイージー・リスニングのアルバムだが、でもこのジャケだったらどんな音でも許してしまうけれどね。ちなみにデザイン・レコードはイギリスのミュージシャンの作品を積極的にアメリカに紹介していたレーベルだ。