「A Man and A Woman」
Laurindo Almeida
Capitol RECORDS

ローランド・アルメイダはボッサ系のジャズ・ギタリストとして知られるが、「The Intimate Bach」でバッハに挑んだりとか、ようするに何でも屋。でも、そのどれもがあるレベルに達しているところがニクいミュージシャンだ。(ちなみに最高だと思っているのはバド・シャンクと共演した1953年録音の「Brazilliance」)そして本作はタイトルでわかるように、あの『男と女』のテーマを筆頭に、かなりイージー・ムードを奏ってくれている。ビートルズの「ミッシェル」までやるあたり、さすがCapitolと唸るしかない。ディレクターの発案だろうけれど、本人はどうだったのだろう? でも日曜の晴れた午後のひとときとか芝生の上に張ったハンモックで聴きたい音楽だ(少年期はそんな生活していたけれど、今では夢のような感じ)。