2013. 〜
以前、TOP画面で紹介した作品
Casio Collection A159WGEA
フェイス・デザイン
CASIOリストウォッチのフェイス・デザインを担当。2013年発売のCASIO "STANDARD" A159のうち2種類がパピエ・コレ・デザインバージョンで、レディスを念頭にランダムな幾何学模様を展開。 店舗限定モデル。  
Casio Collection A159WGEA
Casio
『Fashion Lab vol.14』
Fashion Labは、もともと「業界誌」的な色合いが濃かったが、前号あたりから編集内容も変わりはじめ、今回は、はっきりとリニューアルした感じ。丸ごと一冊、アート・ディレクションを担当しているが、デザインも今回がほんとうの意味でのリニューアルになったと思う。
世田谷美術館分館収蔵品展
展覧会デザイン一式
世田谷美術館には三館の分館があり、それぞれ作家の住居兼アトリエ、ゆかりの地に開館している。向井潤吉と清川泰次は作家の住居兼アトリエがそのまま美術館に、宮本三郎はかつての居住地に美術館がつくられた。この三人の作家はいずれも30代に世田谷にアトリエを建てている。向井と宮本は戦前に渡欧して修行しているし、清川は戦後の1951年に渡米、その後54年までヨーロッパ各地を遊んだという。うーん、どういうお金の巡りがあったのか?いずれも二科展あたりが飛躍の契機となったようだし、昔の二科展にはそれだけの権威があったことも知ってはいるが・・・。でもちょっと不思議。
流行服
『モノ・マガジン』のMOOK版のようなmonoスペシャル『ワークウェア』の特集が「流行服」。30ページを編集・執筆・デザインした。流行服といっても、メンズのみ、しかもあまりファッション史に出てこなかったようなもの、なおかつ奇妙で面白いものこそが、流行の原動力だとわかるようなもの。そしてヴィジュアル的に惹くもの。そんなことを考えての構成が、以下の項目。
・中世のとんがり靴
・コッドピース
・17世紀のカツラ
・アングロマニア
・アンクロイヤブル
・中世〜近世 労働者百態
・ダンディとロマン主義者
・黒服の流行
・カタログ販売
・男装の麗人
・スポーツ服の始まり
・リゾート・ウェア
・英国王室三代ファッション記
・イタリアン・モダニスト〜トゥータ
 中世から20世紀まで700年を30ページで13項目! それなりに読みでのあるものができたと思う。図版も自分でコレクションしてきたものを中心に、今回のためにebayなどを漁りまくった。この作業を進めている段階で、この企画で200ページのMOOKを作らないかという打診があって、年内に大幅に内容を充実させた『流行服』というMOOKが発売されるはず。
左は、ダンディとロマン主義者たち。1840年代のフランスの洒落ものの男は、ウェストを細く見せる ために男性用コルセットを着けていた。その下、カタログ販売。19世紀後半からデパート等でのカタログ販売が盛んになる。生地見本まで付いていたりした。一番下は、男装の麗人。世紀転換期のパリのレスボス界の話からガルボやディートリッヒ、男装の文化について。
一番上は、中世のとんがり靴。話は中世から80年代のレニングラード・カウボーイズにまで一気に飛ぶ。その下はルネサンス期の男性の性器入れ、コッドピース。男性器を誇張させるのがお洒落だったけれど、あまりファッション史で取り上げていない。
CDジャケット・デザイン
左はドイツのジャズ・レーベル、〈enja〉の創設者で、2012年に他界したホルスト・ウェーバーにティチアン・ヨーストが捧げた作品。写真は中平穗積さん。ロゴそのものが静謐さを感じさせるようなデザインにした。
右は図形楽譜の試みでも知られるモートン・フェルドマンが彼の高弟であるバニータ・マーカスに捧げた最晩年の作品が井上郷子のピアノ演奏でCD化。写真はHajime Fujiiさん。手の動きが未来派などを思い出させる。
ティチアン・ヨースト・トリオ
『さよならの記憶 』
MUZAK
井上郷子(p)
モートン・フェルドマン
『バニータ・マーカスのために』
ALM
 
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