2011. 04
「ウルトラQ」カラーライズ・キャンペーンデザイン一式
タブロイド型見開きポスター
タブロイド型プレスリリース
web用キーヴィジュアル
 1966年に放送が始まった円谷プロによる番組『ウルトラQ』は、特撮テレビ映画の金字塔といわれるが、モノクロの元の映像をハリウッドにもっていってデジタル・フルカラーライズしたものが、この夏、ブルーレイ+DVD発売される。そのキャンペーン一式を担当。なかでも最もチカラが入っているのは全8ページのタブロイド・ペーパーで、やや大きめの版形の中開きには架空の英語版ポスター! もちろん当時も今もそれはつくられていないけれど、これはお遊び。1950年代頃のアメリカのB級ホラー/SFなどのポスターをイメージしてデザインした。ついでに文章も書いてよ、ということで論説と題した『ウルトラQ』の映像美学論みたいなものも書きました。このペーパーの編集自体もパピエ・コレが担当し、それ以外にもB2のタテのポスターやロゴやキー・ヴィジュアル等々あって、2月から3月始めにかけては『ウルトラQ』三昧。もちろん全28話を見直しての作業で、すっかりQオタクになってしまった気分だ。

ウルトラシリーズ45周年ロゴ
B2ポスター


2011. 04

『モノ・スペシャル ワークウエアNo.5』「戦争とファッション」

 『ワークウェア』Vol.5のなかの特集・戦争はファッションに何をした!の巻頭に「1914-1967 戦争とファッション」というテーマで12ページを執筆+デザインした。半年ほど前に企画がきて、すぐにおおよその内容、というか項目は提案した。●ロシア革命と革命のモード●イタリア未来派+ファシスト党によるモダニスモ運動(身体計測、アイコン化)●ナチズムの量塊としての大衆●最初のドライバー/アビエイター・ファッション●第二次世界大戦と衣服統制(戦時生産局とズートスーターズの叛乱)●ナイロンの発明と戦時徴用●米軍がアジア戦線からもちかえった南洋ブーム●60年代後半からのミリタリーファッション・ブーム、といった内容だが、提案はしたもののほぼすべての内容を海外の文献から調べなければならないので苦労した。概要を書きながらところどころでコアな話〜ビートルズのポールがロード・キッチナーのディスプレイを見て「サージェント・ペッパー」のファッションを思いついたけれど、最初にキッチナーで服を買ったのはジョージだとか〜そんなこんな、デザインとともに楽しめる内容だと思う。

P1-2
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『モノ・スペシャル ワークウエアNo.5』
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