●「Jazz kolem karia krautgartnera」
Karel Krautgartner Orchestra
チェコのアルトサックス奏者カレル・クラウトガートナー率いるオーケストラの1965年の音源が復刻された。1曲目の「31゜Ve Stinu」で、もう鳥肌が立つ。冒頭のピアノ、ベース、ドラムスの小気味よいスウィング感の上にさまざまなホーンが重なってゆく。そのノリの良さと同居する精緻さに圧倒される。4曲目の「Zcista jasna」はビブラフォンのソロとホーン・アンサンブルの掛け合いが絶妙。テーマのメロディ・ラインに独特な雰囲気にも感服させられる。 |
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●「Long Ago」
Jay Epstein
ドラマーのジェイ・エプスタインがリーダーのピアノ・トリオ作品。ピアノのビル・カロザース、ベースのアンソニー・コックスもよく走っている。その疾走具合がひじょうに気持ちの良い作品。このところヨーロッパのピアノ・ジャズ・トリオが妙に落ち着いてしまっている感じなので、逆に新鮮だ。これは1996年にリリースされ、すぐに廃盤となって幻となっていたものの復刻。リリース元のIGMODレコードはアメリカのペンシルバニアに本拠を置き、比較的北欧ジャズ的な作品をリリースしているという。アメリカ人のトリオだが、そうしたレーベルの雰囲気はこの作品にも表れている。 |
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