2008. 02
LOGO MONDOヨーロッパ版、増刷決定。

 日本では2006年に刊行し、その後、アメリカ版、ヨーロッパ版が2007年に刊行されたが、そのヨーロッパ版の増刷が決定!
 写真は友人がパリ旅行の際に、書店にディスプレーされたLOGO MONDOを撮影してきてくれたもの。このデザインはアメリカ版ということだったはずだが……。
今月のRecommend
basso-valdambrini triosence
●「Exciting 6」
  basso valdambrini Sextet

テナー・サックスのジャンニ・バッソ、トランペッターのオスカー・バルダンブリーニは1950年代から60年代にかけてイタリアのモダンジャズを代表する双頭コンビだった。編成はクインテットだったりセクステットだったり、いろいろだが、ピアノは今でも活躍するレナート・セラーニがほとんどだ。本作は彼らの1967年の録音で、今まで再発がなく相当に入手困難だった音源。このなかに収められた何曲かは、現在クラブ・ジャズの大御所プロデューサーとなったニコラ・コンテが作ったSchemaレーベルのSchema Sextetもかつて録音して、彼らに敬意を表 したものだ。音そのものはウェストコースト・ジャズに近いがテーマに独特のヨーロッパ・テイストが入っていると思う。必聴のハード・バップ名盤です。
●「When You Come Home」
  Triosence

トリオセンスはピアニストのベルンハルト・シューラーを中心にミカエル・ケラウス(b)、ステファン・エミグ(ds)によるドイツ出身のトリオだ。ドイツと言えば1960年代のマイケル・ナウマなどの上質なハード・バップを想像するが、トリオセンスは北欧的ともいってもいいリリカルな演奏を得意とする。そのすべてがベルンハルト・シューラーの作曲になるものだ。2002年の最初の録音「First Enchantment」が素晴らしい作品だったが(日本では2作目の「Away for A While」が先にリリースされた)、これは彼らの最新作。「First Enchantment」ほどのみずみずしさはないが、どの曲もこなれた心地良さでヨーロッパのピアノ・トリオの健在ぶりを感じさせる。
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