2008. 01
都市の夢、夢の都市:『デザインがわかる』No.5

 ワールドフォトプレス発行の『デザインがわかる No.5』では「都市の夢、夢の都市」と題してメガロポリス幻想について19世紀末から現代までを俯瞰してみた。今回も6ページ、かなり珍しい図版も入れられたと思う。
 メガロポリスというとヒトラーの「ゲルマニア」構想などが有名だが、アメリカの幻想建築の歴史もけっこう面白い。そして20世紀初頭の摩天楼の建築ブーム。摩天楼の上を走るハイウェイまで構想されて、ほとんどとどまるところがなかった。1929年の世界恐慌が、やっとこうした誇大妄想経済至上主義に歯止めをかけた感じだった。
 もうひとつの妄想建築といえば博覧会だ。有名なゼネラル・モータースの1939/40年のニューヨーク博での「モートラマ」を始め、64年のニューヨーク博での建築も取り上げた。そもそも僕は大学の卒論で「日本の表現主義建築」をやったのだ。その頃からずっと今まで都市の夢、夢の都市に魅入られ続けてきたのだ。
デザインがわかる NO.5
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