2007. 05
OSSIE CLARK ロマンティック・キングダム 1965-1974

 2003年にロンドンのヴィクトリア&アルバート・ミュージアムで開かれた大規模なオジー・クラーク回顧展が開かれたとき、素晴らしい図録が刊行されたが、本書は、その邦訳。出版社はブルースインターアクションズで、僕たちの『BIBAスウィンギング・ロンドン 1965-1974』の好調な売れ行きがなかったらこの「日本語版」という企画自体成立しなかったと思う。実際、日本ではいまだにファッション好きの多くの人さえ「オジー・クラークって?」という感じなのだから。
 出版社から軽く相談も受けたが、僕たちは日本語版出版の方向で考えて欲しいというようなことを伝えた。たぶん『BIBA スウィンギング・ロンドン1965-1974』が売れている今しか、この本が陽の目を見る機会はないだろうし、何よりも多くの人が日本語で読めるのはよいことだし、ちょうど TOPSHOPが原宿に進出してオジーの仕事のパートナーだったセリア・バートウェルもブランドとして復活したことだし。
 僕自身は序文を書いて欲しいということで、オジーがいかに天才的なデザイナーであったかにおもな焦点を当てて書いた。最後の4行は、自分が今まで書いてきた多くの文章のなかでも最も美しいもののひとつとなった。
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