2005. 10
カシオ・デジタルウォッチ パピエ・コレ デザインバージョン

 カシオから2005年11月半ばに発売予定のデジタル・ウォッチ、4作品のフェイス部分をまるまるパピエ・コレでデザインした。今までも時計のカラー、文字盤、あるいはロゴや、バックライト・アイコンのデザインはしてきたが、ここまで時計全体のイメージを作り上げた仕事は、これが初めてと言っていい。すでに販売されているものや、廃版のものをリデザインしたので、もともとのカタチはいじってないが、カタチ以外は、ほとんど前のイメージを留めていないといってもいいだろう。
 データバンクは、黄緑のビビッドなフェイスと白を基調にした2種類。白のほうは、エレクトロニカやサンプリング・ミュージックを聴きながら、雪山でランドクルーザーを繰る、っていう、まあかなりミクスチャーなイメージ。
 ゴールドのデジタル・ウォッチは、盤面にダイヤ柄を敷いた。これはヒップホップ系からエレカジとかまで広い範囲でのウケを狙った。音楽でいえば、DAEDELUSあたりの雰囲気。ぜひとも彼らの作品は聴いてみて欲しい。もうひとつの黒い盤面のものは70年代デジタルをイメージしてデザインした。
 ユナイテッド・アローズなど、セレクトショップをメインに置かれるそうだが。限定版なので、入手するなら早めに! なにしろパピエ・コレが最初に手がけた「モンドスタイル」は、都内で2日から1週間で売り切れた。カシオのリリースには商品名はついていないが、こちらで提案したのは、「LoFi」。なんとなく、ヒップホップやエレクトロニカをミクスチャーして、ちょっとレトロ・フューチャーを入れた感じ。それが今の気分だと思う。
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