2004. 10
BOSE会員誌・ビスタ −最も車にこだわり続ける映画監督 ジャン・リュック=ゴダール

 スピーカーで有名なBOSE会員誌『ビスタ』での連載の第3回目は、ジャン・リュック=ゴダールとクルマの関係に関する考察。ゴダール自身がクルマが特別にクルマを好きかどうかは知らないが、映画での彼は、他に類をみないほどクルマ好きだ。『気狂いピエロ』でも、『右側に気をつけろ』でも、アラファロメオの話を語らせたりフェラーリやベンツ1900SLを登場させたりと、ともかく饒舌(という表現もおかしいが)なまでにクルマを登場させている。でも、誰もゴダールとクルマに関する論は書かない。日本ではクルマ好きとゴダール好きは交差しないのかもしれない。ちなみに彼は、映画に登場する衣裳から小物まで「色彩」にとことんこだわったが、クルマの色にも相当にこだわっている。今回はそのあたりも多少、触れてみた。クルマと色彩に注目して『右側に気をつけろ』を見直してもらえれば、これが誇張でないことはわかってもらえると思う。
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