2004. 03
STUDIO VOICE - ファッションアイコンの作り方

 6日発売の『SUDIO VOICE』誌「ファッションアイコンの作り方」という特集のなかで「ファッションアイコンの系譜:女優編」という女優とモードとの関連に関して執筆した。 メアリー・ピックフォードとポール・ポワレの関係など、映画草創期から女優とパンタロンの関係、グレース・ケリーに関する逸話の詳細など、60年代末ぐらいまでを俯瞰した。もっとも2ページでは、たいした詳細をかけるわけでもなく、書き足りずに残念に思った部分も多い。 そのひとつがハリウッドの衣装デザイナー、イーディス・ヘッドについて。相当な実力者であり、しかも才能もあった彼女は、その衣装の素晴らしさからスターの私生活の衣服まで、注文されて作ったりしていた。30年くらいにわたる活躍も考えれば、モード史の本にその名が登場しても当然なのだが、 滅多に出てくることはない。モード史の欠落、その象徴が彼女の存在だ。

2004. 03
BOSE会員誌・ビスタ オードリーを時代の美に昇華させたひとりのファッションデザイナー

 年間連載することになった。テーマは「映画とそこに象徴的に使われた何か」というようなもの。 何か、というのは小物であったり、ファッションであったり、といろいろ。簡単そうで案外難しいテーマだ。たとえばカルティエのある宝飾品が、 何本かの映画に象徴的に使われていた、なんてのをやりたいと思ってもそう簡単には、そういうネタは見つからないのだ。
 で、連載第1回のテーマに選んだのはオードリー・ヘップバーンとデザイナー、ユベール・ド・ジバンシーの関係。二人が知りあったのはオードリー24歳、ジバンシー26歳のとき。 ジバンシーは自分のメゾンを開設したばかりの頃だった。その後、オードリーはジバンシーの作る服の熱狂的なファンとなり、その関係はずっと続いた。あとは本誌を読んでいただこう。
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