CASIOの電波時計シリーズ「wave ceptor」のタイポグラフィとロゴマーク（アイコン）を制作からして1年以上になるが、驚いたことは現在、CASIOのかなりの製品にそのマークが使われていること。ようするに大ヒット商品なのだ。もちろんヒットしてロゴマークが大量に使われたからといって、パピエ・コレにロイヤリティが入ってくるわけではない。そこが「大御所デザイナー」でないことの哀しいところだ。
上の時計はアイコン表示と時刻表示が切り替わるモノでアイコンは１カ所を除きパピエ・コレでデザインしたもの。その他はアンテナ・アイコンの刻印やe- data bankの刻印や矢印マークなど。まあ、実際にデザインしたのは1年半以上も前なので、ちょっと今の感覚と違っているところもあるかもしれない。 CACIOのために作ったアイコンやイラストは膨大な量にのぼるが、もちろん何案も出したなかで使われるのは１点。だからパピエ・コレのHPで紹介していない膨大な量の作品群があるのだ。 2002年にドイツで出版された『Los Logos』という大部のタイポグラフィ集に日本のデザイナーの作品が沢山紹介されているのに、パピエ・コレのが全くないのが残念だった。やはり、重要なのは「露出」のさせかただろうね。 |
