2002. 09
Original T-shirt -Limited Edition-

 オリジナル・デザインTシャツを、引き続き発売中! イラスト画像をクリックするとTシャツでのデザインが見られます。8月のこの欄ではパピエ・コレTシャツイラストの拡大部分が見られますので、両方をみるとわかりやすいと思います。

2002. 09
SPAC / FEF ビッグサマーコンベンション

 8月30日に東郷記念館で開かれた小島ファッション・マーケティング主催のファッション・セミナーで講演した。テーマは〈21世紀のファッション・カルチャーを探る〉。7月のオンワード主催のものと重なるところはあったが、「皮膜=SKIN」を最新の21世紀のデザイン傾向のキーワードとして読み解き、また20世紀初頭からのインダストリアル・デザインを辿ったうえで、デザイン=「むき出しの機能/機械を包み込む表皮」という歴史を多数の図版とともに展開した。またHIPHOPとスポーツ・ファッションがどのように結びついたか、などのストリートの現場を音楽やビデオ・クリップまでiBooKを操作しながら解説。たぶんこういったマーケティング系のセミナーでは、ちょっと珍しい展開はできたと思う。1時間の枠で約90枚のスライドとともに歴史と展望をピッタシに語り終え、終了後は参加者から「面白かった」との声も戴いた。金属製の近未来的な造型と仕掛けをもった、自慢のステッキ見せて話しを始められたことがこの日は特別、気持ちよかった。
 5 月から始めたクリーク&リバー社のPECでのワークショップ。色彩と立体制作シリーズの今回は最終回。過去のバウハウスのデザイン作品をスライドで解説したあと、立体作品を作ってその場でデジカメで撮影してデザインという内容は、それなりに好評だった。4時間で、かなり得るところはあるはずなので興味があったら是非、参加を。
 5月から始めたクリーク&リバー社のPECでのワークショップ。色彩と立体制作シリーズの今回は最終回。過去のバウハウスのデザイン作品をスライドで解説したあと、立体作品を作ってその場でデジカメで撮影してデザインという内容は、それなりに好評だった。4時間で、かなり得るところはあるはずなので興味があったら是非、参加を。
 11月10日(日)には、初の講義形式のセミナーをPECで開催する。内容は「モダン・デザインの歴史をたどりながら美意識とは何か、映画、写真、絵画、詩、すべての領域にわたってリズムや構成、編集の美を解説。それをどのようにデザインの現場に役立てていくか」といったようなものになる予定。見たこともないようなデザイン作品の紹介から、映画のワンシーンのまで視覚的に楽しみながら、美の構成要素を読みとれるチカラがつくようになるセミナーだ。近日中にPECへのリンク先もここに書き加える予定。

2002. 10
STUDIO VOICE fashion outsiders

『スタジオ・ボイス』10月号、特集〈ファッション・アウトサイダー〉で「Chronicle of Fashion Outsiders」というテーマで原稿を書いた。コクトオやダリと親交が深く、それゆえかファッション史では不当に過小評価されているきらいのある30 年代のスキャパレリから始まり、50年代半ばのマリー・クワントに代表されるロンドンでのストリート・ファッションの誕生、サイケデリック/ヒッピー・ムーヴメントでのアンチ・ハイ・ファッション的な人物の登場、そしてニュー・ロマンティックを経て、クラブ・カルチャーと連動した80年代末のパム・ホッグまで、「傍流」にならざるを得なかった優れたクリエイターを取り上げた。90年代初頭のフェッティッシュ・ファッションを担ったデザイナーや、アントワープ派のなかでもなぜか消えてしまった第二世代?など、通常のファッション史からこぼれ落ちる「才能」へのオマージュでもある。残念だったのは、ストリートから最も偉大な発信をしたジョン・ガリアーノとヴィヴィアン・ウェストウッドが、ともパリのハイ・ファッション界で成功を収めてしまったためにこの二人を除外せざるをえなかったことだ。今回の原稿は自信作で、是非読んでいただきたいが、忘れてしので、文末をここに掲示する。
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