2001. 12
SUXES VALUE WORKSHOP

 Papier Colleの基本業務は、グラフィックやWEBのデザインと編集(WEBコンテンツも含めて)、そして僕(長澤)個人による執筆だが、「プロデュース」という作業もする。初めてプロデューサーとして仕事をしたのは、モード学園が高校生向けに作った入学案内ビデオだった。入学案内といってもミュージックビデオ・クリップ風の作りで、まだ大学生で無名だった高城剛と知り合い、彼を起用してプレゼンし、実際の作業を取り仕切った。今回は単行本のプロデュース。 2ヶ月ほどかけて七瀬至映氏の『サクセス・バリュー・ワークショップ』という本の編集・制作進行管理・デザイン・パブリシティを担当した。7人のクリエーターへのインタヴューなども織り込まれているので、プロデューサー的な立場のスタッフが必要だったというわけだ。七瀬氏とは昨年、クリエーター100人にインタヴューした『クリアトロン』という本のデザインして以来のつきあいで、ジャズ、ボサノヴァ、ハウスまで、それぞれの音楽ジャンルのなかでも近いところばかりお互いに聴いていてほんとうにビックリしたものだ。今年、いちばん頻繁に会っている友人かもしれない。
 本書はデジタルハリウッドから発行されたもので定価1600円。IT時代における自分自身のクリエーティヴィティの発見の仕方、のような方法論を書いたものだが、いわゆるハウツー本とも違うし、IT社会の未来予想とも違う。デジタル時代の新しいコミュニケーションのあり方そのものを一つの「デザイン」と考え、そうした時代の個人のありよう、クリエーティヴィティの持ちようなどについて考察している。興味のある方は下記リンク先で詳細を見て欲しい。なお、デザインはちょっと普段のパピエ・コレ・テイストとは変えて、可愛らしいものにしてみた。「マーケット」を考慮してのこと。
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