これは確か2000年7月ぐらいのリリースで、ちょっとネタとしては古くて、もうみんな知っているだろうけれど、素晴らしい作品なので。ベベウ・ジルベルトは、かのジョアン・ジルベルトとミウシャの間に生まれ、90年代にはテイ・トウワやニューヨークのアーティストの曲にゲスト・ヴォーカルとして参加していた。Thievery Corporationのアルバムに参加したのも先に書いたとおり。その彼女の初のアルバムがこれ。スバのプロデュース、ゲストにはジョアン・ドナートなどの大物。1曲だけスィーヴァリー・コーポレションのプロデュース曲もあったりと、現在のブラジル音楽の先端を聴くことができる。「サマー・サンバ」など古い曲も取り上げ、伝統と現代がうまくミックスされた感じで、まあ、このアルバムを悪く言う人は滅多にいないのではないかなあ。