ウェスト・コースト派ジャズの根城、ワールド・パシフィック・レーベルの花形だったバド・シャンクは50年代に何枚もの上質なアルバムを残していて大好きだが、60年代後半のモダンジャズ衰退以降、ロックににじり寄って、このようなアルバムを作らざるを得なくなる。だが、A面の「Blue Jay Way」や「I Am The Walrus」は、ビートルズの楽曲が素晴らしいこともあって、ジャズで演ってもかなりサイケな傑作だ。これも500円だったが安過ぎてバドに失礼。