年間を通してデザインを担当している世田谷美術館分館展の3回目。内容に合わせてデザインしているので、清川泰次はモダニズム風に。向井潤吉はタイトルの「冬」をそのまま、冬っぽいデザインに。そして宮本三郎は「奥沢の芸術家たち」というテーマに合わせて、路線の地図をデザインに組み込み蛍光オレンジの特色とスミだけの印刷でインパクトを出した。
宮本三郎記念美術館
「宮本三郎と奥沢の芸術家たち」A4フライヤー
清川泰次 記念ギャラリー
「清川泰次の世界Ⅲ」A4フライヤー
向井潤吉アトリエ館
「向井潤吉と四季 冬」B3ポスター
ジャネット・サイデルの新作には、なんと日本の曲「鈴懸の径」がボーカル入りで収録されている。1957年にクラリネット奏者ピーナッツ・ハッコーが来日して鈴木章治と共演した作品が今でも有名だが、サイデルはそれに自分で英語詞をつけてしまった。ウクレレをバックに心地よくスウィングするボーカル。ジャケット・デザインはサイデルが気に入ってオーストラリア本国でも、このジャケットで発売することになった。
『ビートルズ・ノヴァ』は、ガルシアのボッサ・ギターをバックにポーランドの女性ジャズ・ボーカリスト、アウグスチクがビートルズ曲を歌うというものだが、アレンジが素晴らしくてちょっとびっくりする。凡庸なビートルズ・カヴァー集とはまったく異なる大傑作です。ジャケットは日本盤独自にデザインし直したもの。
ダイアナ・パントンの『RED』は、写真はオリジナル盤のままだが、タイトル・フォント等と中をリデザインして、全体を真っ赤でまとめてみた。
サーシャの『NY After Dark』のジャケットも日本盤独自にデザインし直したもの。
ジャネット・サイデル トリオ&フレンズ「ある恋の物語〜想いは遠く」
MUZAK
グラジーナ・アウグスチク&パウリーニョ・ガルシア
「ビートルズ・ノヴァ〜ふたりのボサノヴァ」
MUZAK
ダイアナ・パントン「RED」
MUZAK
サーシャ「ニューヨーク・アフターダーク」
MUZAK
菅野 潤「ドビュッシー 前奏曲集 第1巻&第2巻」
ALM
一柳 慧「ピアノ協奏曲「JAZZ」&「フィンランド」、マリンバ協奏曲」
CAMERATA TOKYO
碇山典子「プーランク ピアノのための作品集Ⅲ」
CAMERATA TOKYO
カメラータからは碇山典子さんのプーランク・シリーズの3作目をデザイン。写真はいつもこちらで探しているが、プーランク好きなので楽しい。一柳慧さんのは思いきり“テクノ”系フォントにしてみたら、それが通ってしまった。一柳さんの音楽にはこういうフォントも合うと思う。
『流行服』の編集・デザインが忙しく、本の装丁はあまりしてないが、下記の3冊。学研の『地球階級が仕掛けた』シリーズはついに5作目。彩流社は現在も数冊が新しく進行中。
『ブラジル・ポルトガル語文法 実継』
彩流社
『危機管理と広報』
彩流社
『地球支配階級が仕掛けた
悪魔の地球人民総奴隷化計画』
学研
『FUDGE』ではおもに扉やタイアップ・ページのデザインを担当している。編集が求める、手書き文字+イラストが多いのは若い女性のDIY的な嗜好を反映しているのかも。最近の女性ファッション誌のあまり色を使わない方向は『FUDGE』も『vikka』も同様にかいまみえる。
『FUDGE』
ページ・レイアウト
『vikka』
ページ・レイアウト
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