2013. 04〜
最近のおもな仕事
『C・W・ミルズとアメリカ公共社会』+『世界不思議大全』ブックデザイン
チャールズ・ライト・ミルズは、重要な社会学者だと思うが、今はそれほど読まれていないと思う。アメリカ中産階級を分析した『ホワイト・カラー』やアメリカ上流階級を辛辣に分析した『パワー・エリート』は、どちらも半世紀以上も前の著作だが、今もって有効な部分は多いし、とても面白い本だ。本書はミルズ研究者が著したものだが、ミルズがバイクに乗っている姿がとても格好良く、その図版を使ってあまり研究書らしくない、つまり堅くなりすぎないデザインを提案。
『C・W・ミルズとアメリカ公共社会
動機の語彙論と平和思想』
彩流社
学研の『世界不思議大全』の装丁をやったのはもう9年も前になるが、今回、2巻に分けた増補版が刊行されることになり、再び装丁を担当。カヴァー用に大量の図版を集めた。内容の方も合わせて1200ページになる大ボリュームとなっている。
『増補版 世界不思議大全 Ⅰ・Ⅱ巻』
学研  
世田谷美術館収蔵品展
「柚木沙弥郎 いのちの旗じるし」フライヤー+冊子デザイン
A4フライヤー
世田谷区美術館分館3館に加え、本館収蔵品展のデザインも担当。その第1期目が染色家の柚木沙弥郎さんの展覧会。作品はさまざまだが、やはりシンプルな形態を大胆に扱ったものが面白く、作品も大きいゆえ、その迫力は会場で観ないと実感できない。御年93歳で今なお現役で活動し続けている。
B5冊子
CDジャケット・デザイン アリニョン、アイラー、その他……。
ミシェル・アリニョン&モルゴーア・カルテット
「モーツァルト&ブラームス クラリネット五重奏曲」
ALM
このところのCDデザイン。ALMからはクラリネット奏者ミシェル・アリニョンとモルゴーア・カルテットの『モーツァルト&ブラームス クラリネット五重奏曲』、カラー写真をモノクロにしてコントラストを強調、地にわずかに砂状のノイズを入れ、高感度フィルムの「Try-X」で撮ったかのようにレタッチした。ここに掲載した大きさだとわからないけれど。
モートン・フェルドマン
《バニータ・マーカスのために》
ALM
ティチアン・ヨースト・トリオ
「さよならの記憶」
MUZAK
Muzakから出たアルバート・アイラーの黒人霊歌演奏を集めた『Goin' Home』はイラストは井上リエ氏。その雰囲気に合うようにバックカバーの文字はちょっとエッジが緩い「Alte Haas Grotesque」フォントを使用。
アルバート・アイラー
「ゴーイング・ホーム」
MUZAK
ブレーンからは『天草雅歌』。タイトルから安土・桃山時代の南蛮屏風の絵を選んだ。それと岩井直博氏のCDは、吹奏楽器をポップにデザインした。
岩井直博「吹奏楽ポップス・
レパートリー」
ブレーン
パナソニック合唱団
「天草雅歌〈第二集〉
— 千原英喜作品集 —」
ブレーン
京都学園大学 「放送教育のいま ニュースレター」
京都学園大学の大学放送局のニュースレターのデザイン。海外の新聞を意識したインパクトあるものを目指した。
京都学園大学 ニュースレター
『京都学園大学 放送教育のいま』
Vol.01 
ファッション誌『FUDGE+vikka』レイアウト・デザイン
最近の『FUDGE』で主に担当しているタイアップ・ページのデザイン。ブランド・イメージに合わせることなく、デザインは比較的好きにできる。創刊当時、どこか「ギャル系」テイストが入っていた『vikka』のデザインも最近では少しずつ『FUDGE』に近づいているよう。
ファッション誌『FUDGE』
ページ・レイアウト
『vikka』
ページ・レイアウト
『Men's FUDGE』
ページ・レイアウト
 
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