2011. 12〜
最近のおもな仕事
新刊! ヴィクトリアン・クラシカル装飾素材集
 2011年秋から制作を開始した『ヴィクトリアン・クラシカル装飾素材集』(技術評論社)刊行! 古い資料集めも大変だったし、そうした素材を参考に600点くらいは描き起こした。しかも今回はリバティ・ファブリックみたいなものも入れたくて、かなりの素材に着彩をしたので、前回の『アール・デコ アール・ヌーヴォー ロマンティック装飾素材集』以上にパワーアップしたと思う。
繊研新聞社主催「JFW-インターナショナル・ファッション・フェア」タブロイド
 1月の「JFW-インターナショナル・ファッション・フェア」のタブロイド・ペーパーの撮影からデザインまでの作業は10月末から1ヶ月ほどかかった。カメラマン選びから始めるので、案外、長丁場な仕事だ。今回は“ラファエル前派”の女をイメージしてのモデル・シューティング。以前から仕事をしたかったフォトグラファーの弘法亮さんの写真と、いつも組んでいる清宮美緒さんのスタイリングが素晴らしかった。弘法氏は4×5のフィルム撮影にこだわり、カメラも蛇腹式の古いけれど、とても美しいカメラを使っていた。
● Photo : Ryo Koubou
● Styling : Mio Kiyomiya
● Art Direction : Hitoshi Nagasawa
2012年7月の「JFW-インターナショナル・ファッション・フェア」の出店者募集DM。
大東文化大学経営研究所Webサイト構築
上はヘッダー部分のデザイン。
 大東文化大学経営研究所のWebサイト。クールでモダンなデザインに徹した。3月までに出来たところまでをUPなので、以降も若干、改訂・改変してゆくと思う。
大東文化大学経営研究所HPトップページ
http://www.daito.ac.jp/gakubu/keiei/Institute/index.html
グラフ/表などもこんな感じでデザイン。
CDジャケット・デザイン─MUZAK、ブレーン
 ドイツに本拠を置き、ヨーロッパ各国で活躍するマルチ・フルート・プレイヤーの天田透氏のCDジャケット・デザイン。「BERLIN」のタイトルにインスパイアされたさまざまなデザイン案を提案したが、現代・未来のベルリンを暗示させるようなものが欲しい、というこで、結局、長澤が以前、描いていたデジタルでのイラストレーションを使うことに。そもそもこのイラスト自体が、建築のデコンストラクション派にインスパイアされたものなので、今のベルリンの新建築群とイメージが繋がるところがあるのだと思う。
「菊の音 杉の音」という合唱団のコンピレーションCDのデザインをした。発売元であるブレーンというレーベルとはこれ以降のいくつかのCDデザインが続いている。本作は表紙・表4ともにアーグスト・マッケの絵を使用した。
『和文フリー・フォント116』ブック・デザイン
 技術評論社刊行の『和文フリー・フォント116』の装丁関係から本文フォーマット、そしてフリーフォントを用いたデザイン作例を13点ほど作った。正直なところ和文フリーフォントは毛筆以外は、けっこう使い勝手でいうと難しいところがあるなあ、と思った。でも116コもフリーフォントがあることには驚いた。
「2013S 2012-13AW ファッション・カラー・セミナー」
 色研主催の「ファッションカラー・セミナー」のパンフレットを前回に引き続きデザイン。その時期の流行色として選ばれた色のなかでデザインを構成してゆく。裏・表3色ずつだけど、折りたたんだときの上部のカットというギミックで色数の少なさを補っている。
女性誌『vikka』ロゴ・デザイン
 毎月、数十ページをデザインしている『FUDGE』の姉妹紙として新創刊された『vikka』のロゴ・デザインを担当。決定案が上のもの。下の2案は最終まで残り、ボツになったもの。やはり順当なところが決定になったという感じ。
「文化芸術による復興推進コンソーシアム」リーフレット
 官民による「文化芸術による復興推進コンソーシアム」という震災復興支援のネットワークづくりのためのリーフレットをデザイン。最初の会議に間に合わせるために応急的に制作したもので、4月には再度、正式なものが内容変更とともにリ・デザインされて制作される予定。
追手門学院大学・国語入試問題に
『パスト・フューチュラマ』第一章「垂直の都市、水平の都市」から出題される。
 2011年度、追手門学院大学の国語の入試問題として『パスト・フューチュラマ〜20世紀モダーン・エイジの欲望とかたち』所収の第一章「垂直の都市、水平の都市」という論考が使用された。これは第二次世界大戦前の摩天楼生成期における垂直志向。その対比形態として戦後のサバービア(郊外)の水平に広がる住宅群について経済・家族・空間価値などの側面から大衆心理まで分析したもの。
 
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